「前方エリア」とは?ライブ現場の入場ルールをわかりやすく解説|Sチケットとの違いも

はじめに:「前方エリアって何?」

推し活をはじめたばかりの筆者。そんなふうに思ったのは、つい最近のことでした。

これまで私は、単独公演のSチケット優先入場は知っていましたが、
「優先入場」=少しいい場所を取れる
っていうくらいの感覚でいました。

でも、対バンやイベントなどで「前方エリア」という言葉が出てくると、なんだか様子が違うような。

「優先入場」と「前方エリア」って、同じように聞こえるけど、実は仕組みがまったく違うんですよね。

この記事では、
・Sチケットの“優先入場”ってどういうことなのか
・前方エリアって、どんなエリアで、どうやって入るのか
を、実際の体験も交えて整理していきます。

知らないと戸惑うことも多いライブアイドル(地下アイドル)の現場のルール。初めての人でも安心できるように、わかりやすく解説していきます!

単独公演のSチケット「優先入場」とは?

まずは、私自身が慣れ親しんできた 単独公演での「Sチケット」 の話から。

Sチケットには「優先入場」と書かれているけれど、これってどういうこと?と、最初は正直あまり理解していませんでした。

「優先入場」とは開場時間にチケット番号順で入場できるというものです

でも、これが思った以上に重要なんです。

開場時間の前に来れば良い場所を取りやすい

ライブハウスには席がないことがほとんど。エリア分けもされていないことが多いので、入場してから空いている場所を自分で探して立つスタイルです。

だからこそ、整理番号が早ければ、最前列や自分の“推しポジ”(推しがよく来る側)に立てる可能性が高い。

優先入場だと、開場時間になると「Sチケの1番さーん、2番さーん、」という具合に呼ばれ、その順に受付へと進みます。

なので自分の好きな場所へ行きやすいのです。

ただしこれは、あくまでなんとなーく場所取りできる、自分の場所を確保できる、という話。

ライブハウス内には特別な整列もなければ、「あなたここね」と案内してくれる人もいません。

例えるなら…

スクランブル交差点で信号待ちしてるみたいな具合です。
電車のホームみたいに整列する場所は無いし、学校の教室みたいに座席もありません。

もちろん、後から来た人を押しのけて前に出るなんてことはマナー違反。性善説で成り立ってる空間です。

「優先入場」はタイミング命

もうひとつ、勘違いしやすいのがこれ。

Sチケットを持っていても、開場時間後にのんびり来ると意味がない!

優先入場は「番号順に入れる」だけで、”事前に”場所が確保されてるわけではありません

だから、整理番号がいくら早くても、開場前からスタンバイしていなければ、その時に空いている場所にいくしかありません。

つまり、Sチケットのメリットを活かすには“開場前に来て早く並ぶ”が前提条件

その分Aチケットとは特典でも差をつけているのだろうな、と今では理解しています。

対バンでよく見る「前方エリア」とは?

さて、ここからが本題。
「前方エリア」ってなに?どういう意味?って思ったこと、ありませんか?

私も初めて対バンイベントに行ったとき、チケットの種類に「前方エリア付き」と書かれていて、
「えっ、Sチケットの“優先入場”とは違うの?」ってかなり戸惑いました。

でも、現場を見てすぐに理解しました。

柵でガッツリ分断された“専用エリア”

前方エリアというのは、物理的にフロアが区切られているスペースのこと。
その名の通り、ステージに近い“前方”にだけ入れる、特別なエリアです。

ライブハウスの最前列には、よく“お腹くらいの高さ”の柵がありますよね。
前方エリアでは、その柵がさらに後方にもう一本設置されていて、そこから前は「前方エリア専用」になっています。

つまり、一般チケットの人はそのエリアに入ることすらできません。

▼フロア構造の図

一般エリアとの距離感は?

今回私が行った現場では、前方エリアの奥行きは3〜4mくらい。
決して広くはありませんが、ライブアイドル(地下アイドル)を間近で見られる距離です。

一方で、一般エリアからはその前方エリアに入れないため、
ステージまでの距離が確実に3〜4m遠くなるということになります。

近づけるかどうか、じゃない。入れるかどうかがまず違う。

「なんとなく早く入って、いい場所取れたらいいな〜」ではどうにもならない。
これが、前方エリアと優先入場との一番の違いなんだなと、実感しました。

「優先入場」と「前方エリア」は何が違うのか?

Sチケットの優先入場と、対バンでの前方エリア。

どちらも「早く入れる」とか「いい場所が取れる」ような印象がありますが、実際はまったく別物です。

ここでは、両者の違いをわかりやすく整理してみます。

チケットのしくみの違い

比較項目 Sチケット(優先入場) 前方エリア付きチケット
エリア分け なし(フロア全体共通) あり(柵で完全に分断)
入場順 整理番号順(※開場前に並ぶ必要あり) エリアごとに分かれて入場
好きな場所の確保 可能(ただし早い者勝ち) エリア内なら自由に確保可能
遅刻した場合の影響 整理番号の意味がなくなる 前方エリアに入れるが、場所選びは不利
他チケットとの差 精神的・物理的ハンデ少なめ 明確に入場できる“場所”が違う

たとえるなら…

Sチケット優先入場は、運動会の「よーいドン!」に近い。早く来て、早く走り出せば、好きな場所に行ける。

前方エリアは、すでにコースが区切られている特別レーンに「入る権利」があるようなもの。

つまり、

・前方エリア=物理的に“得られる場所”が決まっているチケット
・優先入場=“場所を取りに行ける権利”を持つチケット

というイメージで覚えておくとわかりやすいです。

まとめ:理解しておけば焦らず楽しめる

ライブのチケットに「Sチケット(優先入場)」とか「前方エリア付き」なんて言葉があると、
最初は「どっちがいいの?」「よくわからない…」と戸惑うのが普通です。

でも今回、実際に両方を体験して感じたのは、

それぞれの仕組みを理解して、当日慌てず動けることって大事ですよね。

あなたのハッピー推し活ライフを願っています